もう10年以上も前になるかな。アメリカのサンタフェっていう街に一人で行ったことがあるんだけど、ネイティブインディアンの居住区で町全体の建物がとってもかわいくて大好きだった。ターコイズのバングルをしている女の子が凄く可愛くて一目見て好きになった。その居住区の人たちは観光客に自ら作ったインディアンジュエリーを売りながら生計を立てているんだけど、その子がしているターコイズのバングルがもの凄くセンスが良くって他の人たちと違ってた。もちろんその子も他のインディアの人たち同様自分が作ったものを売っているんだけど、俺は滞在期間の2週間毎日その店に通ったよ。何とか話ができるようになって益々好きになってしまった。今思い出しても当時の写真を見ても綺麗な人だった。そして滞在最後の日に思い切って食事に誘ったんだ。そしたらOK貰って最後のディナーを楽しんだ。もちろん小心者の俺はそれ以上何もできなかったが最後に一緒に食事ができて本当に楽しかった。幸せっていうのはああいうことを言うんだな。ディナーが終わって別れ間際にカノジョが俺にターコイズのバングルをくれた。あとで聞いた話だかインディアンが自分の身に付けているものと上げるっていうのは特別な意味を持つらしい。最初にそれを知っていたら思いっきり抱きしめてたかもしれない。今でも思い出すと切なくなるよ。ターコイズのバングルを見るたびに甘酸っぱい思い出に胸が今でも締め付けられる。
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